甘栗カッターと罪

 

こんばんは。

つぶつぶ総店長の池田です。

 

 空と雲

 <いのちのアトリエ・山形県(僕の暮らしの場)>

 

 

小学校時代よく遊んでくれた近所のおばさんに

久しぶりに会いました。

 

 

もうすぐ90歳になると言っていたけれど、

東京で一人暮らしをしているんです。

 

 

少し足を痛めているとはいえ、まだまだ元気でした。

久しぶりの再会に、一瞬「あなた誰?」と言った

怪訝そうな表情を浮かべました。

 

 

でも、すぐに思い出してくれて、目をまん丸にして

喜んでくれました。

 

 

「ちょっとお茶でもどう?美味しい甘栗があるのよ」

 

と誘ってくれたので、そら(次女。4歳)と

お邪魔させてもらいました。

 

 

家に入ると大きい袋の中にたくさん入った

甘栗を渡してくれました。

 

 

「ありがとう。」

 

 

甘栗なんて食べるのは久しぶりです。

 

 

甘栗といえば、栗の殻に爪で切れ目を入れてから、

指で力を入れてつまんで殻を割って食べるのが醍醐味。

 

 

ですよね。最近は最初から「むいてる」ヤツもあるそうですが。

 

 

爪を立てると「サクッ」と切れ目が入り、

指でつまむと「パリッ」とからが割れる。

 

 

そうなったときは快感なんですが、

そんなものばかりではありません。

 

 

殻が柔らかいやつに当たってしまったら大苦戦。

爪で押しても殻はグニャッとへこむだけで、

切れ目は入りません。

 

 

深爪気味の僕はそもそもあまり爪が出てないので、

思いっきり力を入れても解決しません。

 

 

仕方ないのでフォークなどの硬いものを持ってきて、

穴をあけるしかありません。

 

 

そんなことをやっていると、

親指と爪の間は黒っぽく茶色っぽく汚れるし、

指先はワックスみたいなキラキラしたもので覆われます。

 

 

「甘栗って剥きにくいよね」

 

 

なんてベタな会話をおばさんとしながら食べます。

 

 

一緒にテーブルについていたそらは甘栗が

気に入ったらしく、僕がむいた甘栗を次々に

食べていきます。

 

 

僕が格闘してむくのに約1分。

 

 

そらが食べるのに約10秒。

 

 

どう考えても追いつかないので、

僕はむくときに出る「カス」や、

殻に残った小さい実を食べていました。

 

 

(早く、ちょうだい。)そらは僕に目で

無言のプレッシャーを与えてきます。

 

 

ふとそらが甘栗の袋の中に目をやって、

 

「この白いの、何?」

 

と聞きます。おばさんは、

 

「それは乾燥剤だよ。栗が湿らないように

 入ってるんだよ。」

 

もちろん、そらは「湿る」の意味がわからないので、

そのまま会話は終了。

 

 

僕は黙々と栗をむき続ける。

 

 

そらは黙々と食べる。

 

 

おばさんは自分の分を向いて自分で食べる。

 

 

そういうことをしばし続けていました。

 

 

「もういらない」

 

そらが栗に飽きたようで、

イスから降りておもちゃの方に

歩いていきます。

 

 

僕も、ほとんどそらに食べられたものの、

甘栗には少し飽きていました。

 

 

もういいかな。

 

 

そう思って甘栗の袋をしまおうと、

フト袋の中を見ると、おばさんが言っていた

「乾燥剤」が目に入りました。

 

 

「あれ?」

 

 

なにやら乾燥剤にしては形が変です。

 

 

というか、乾燥剤に良くある白い袋ではなく、

透明の袋に入った白いプラスチック製の何か、

だったのです。

 

 

これ、乾燥剤じゃないぞ・・・

 

 

3~4センチ四方の袋を手に取ると、

その袋には、「甘栗ムキ機」(だったかな・・・?)

という印刷がされていたのです。

 

 

なんだこりょ!

 

 

透明の袋から取り出してみると、

それは親指ほどの大きさのプラスチック製の道具。

 

 

押しピンみたいな要領で、その道具を殻に

押し当てると簡単に切れ目が入る、というものです。

 

 

透明の袋には小さく、

 

「これを使うと簡単に殻に切れ目を入れられます」

 

と書いてあります。

 

 

「まじで!」

 

 

試しにその「甘栗ムキ機」を使ってみると、

なんと簡単!今まで柔らかい殻なら30秒ほどは

かかっていた切れ目が、ワンタッチ。

 

 

1~2秒で切れ目が入るのです!

 

 

あまりに強力なので、力の入れ具合を

間違うと実の方まで切れてしまうほど。

 

 

「うおーーーー、簡単じゃんかーーーー!!」

 

 

指も汚さないし時間もかからない。

 

 

殻をむく生産性は数倍にアップしました。

 

 

おばさんも「それ、乾燥剤じゃなかったんだ」

とびっくり。

 

 

僕も今まで苦痛だった殻ムキが

ちょっと楽しくなってきて、

次々と殻をむいていました。

 

 

(でも、みんな甘栗を食べることには飽きていたので、

 僕がむいた甘栗は、そのとき誰にも食べられることなく、 

 皿に入れられて(乾燥しないように)ラップに包まれる

 ことになりましたが、、、)

 

 

「外袋に書いてあるのかな?」

 

 

この「ムキ機」は、殻ムキに苦戦する

多くの日本人にとっては、かなりの大発明です。

 

 

特に、お腹を空かせた子供を持つ親にとって、

一刻も早く甘栗を届けるということができると

いうのは、重要なことです。

 

 

しかし、甘栗の外袋には、その「ムキ機」が入っている

といことが、一言たりとも書いていませんでした。

こんなに素晴らしい道具。

 

 

甘栗をいつも食べてるような人なら、

当然知っていることなのかもしれませんが、

たまにしか食べない大多数の消費者にとっては、

重要なことです。

 

 

ほとんど全ての甘栗メーカーの商品に、

この「ムキ機」は入っているのかもしれません。

 

 

でも、それが入っていることや、それを使う

ことによるメリットをアピールしない限り、

その魅力は伝わりません。

 

 

魅力はきちんと伝わっているか?

 

 

何かの魅力を身近な人に伝えたい時ってありますよね?

 

 

一生懸命伝えているのに相手はわかってくれない。

 

 

特に夫婦間だと喧嘩の原因になる時もあるかもしれません。

 

 

そんな時、僕たちも常にこのことは気をつけないければいけません。

 

 

・自分たちが当たり前だと思っていること

 

・自分たちだけではなく、一般的に常識となっているようなこと

 

・昔からやっているから、今さら言う必要がない、と思っていること

 

これは、「言わなくていい」のでしょうか?

 

 

「甘栗ムキ機」が外袋でアピールされていたら、

もっと手に取ってもらえる確率は上がったかもしれません。

 

 

あるいはもっと快適に商品を使ってもらえる確率は

上がったかもしれません(最悪、ムキ機が栗の下に

入り込んでしまっていて、全部食べ終わった後に

「あ!こんなの入ってた!」と気づかれたら、印象は最悪です)。

 

 

灯台下暗し。

 

 

案外、メッセージを伝えたい相手が魅力を

感じるポイントは、手元にあるのかも?

 

 

魅力、伝え漏れているところはありませんか?

 

 

つぶつぶ総店長

池田義彦

 

 

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